親が介護施設に入居すると、住み慣れた実家が急に「誰もいない家」になります。すぐに片付ける必要はないものの、放っておくと傷みや費用の負担も出てくる。この記事では、施設入居後の実家整理で家族が困りやすいことと、無理なく進めるための考え方を整理します。
施設入居後ならではの難しさ
亡くなったあとの遺品整理と違い、施設入居後の整理には独特の難しさがあります。
- 本人の意思を確認できる:勝手に処分せず、何を残したいか聞ける(聞くべき)
- 急がなくてよいが、放置もできない:家の維持費・防犯・傷みの問題
- 家族の意見が分かれやすい:「まだ残したい」「早く片付けたい」
だからこそ、本人と家族の気持ちをそろえることが最初の一歩になります。
進める順番の目安
- 貴重品・書類から:通帳・印鑑・保険証券・契約書を先に確保
- 思い出の品:写真・手紙・人形など、本人に希望を聞きながら(人形の整理)
- 日用品・家具・家電:使うもの・処分するものを仕分け
- 大型のもの:運び出しが難しいものは最後に
家族だけで抱え込まない
遠方に住んでいたり、仕事や介護と並行していたりすると、家族だけで整理を進めるのは大きな負担です。生前整理・遺品整理の相談サービスを選択肢の一つとして持っておくと、抱え込まずにすみます。料金・対応エリア・サービス内容は各社で異なるため、必ず公式サイトでご確認ください。遠方の場合の注意点は遠方の実家を片付ける時に困ることもどうぞ。
物だけでなく「情報」も一緒に
実家整理では、物を片付けるだけでなく、連絡先・保険・口座・薬・持病・写真・大切な言葉など、家族が後から困りやすい情報も一緒に整理しておくことが大切です。施設側とのやり取りにも、かかりつけ医や薬の情報は欠かせません。整理の考え方は生前整理で家族に迷惑をかけないために残しておきたい情報を参考にしてください。
家族で確認しておきたい情報リスト
- 通帳・印鑑・保険証券・契約書のありか
- かかりつけ医・常用薬・持病
- 本人が「残したい」と希望する品
- 家の管理(鍵・光熱費・郵便物)の担当
- 親族間で決めておく整理の方針
まとめ
施設入居後の実家整理は、急がず、本人の気持ちを聞きながら、貴重品→思い出→日用品→大型の順で。家族だけで抱え込まず、必要なときは相談先を選択肢に。実家じまいの全体像は実家じまいで最初にやることもあわせてご覧ください。